美白成分について
美白効果がある成分の一つとしてビタミンC誘導体があります。
そのビタミンC誘導体の中でもアスコルビン酸グルコシドというのが、ドラッグストアなどに置いてある美白をうたっている商品の中でも一番多く使われています。
アスコルビン酸に糖をつなげたものがアスコルビン酸グルコシドですが、肌の中に糖を分解させる酵素がほとんどないため効果が発揮できないという結果が最近出てきていると聞きました。
しかしアスコルビン酸グルコシドは厚生労働省から医薬部外品の認可を受けています。やはり商品を使うにははっきりさせておきたいので、よろしくお願いします。
元美容部員の者です。
現役を退いてから数年のブランクがありますので質問者様の内容を読み、初めてそのような情報を目にし、驚いております。
というのもアスコルビン酸グルコシドは、かつての水溶性安定型ビタミンCの中では最も肌内部での持続性とメラニン還元漂白作用が高い事から有用な美白成分として名が通っていましたから。
研究所においても数多くの動物実験から(この問題においては今回は触れずにおきます)、アスコルビン酸グルコシドは哺乳動物の表皮また真皮層内部に存在する酵素によってアスコルビン酸(ビタミンC)とグルコース(糖)によって分解され美白効果を発揮するという事実データがあっての事です。
おそらく私が思うには(あくまで個人的予想です)、近年研究技術も目まぐるしく進歩し、今ではビタミンCよりも更に美白効果が期待できる新成分が数々現れた結果、「実は新成分ができた今だから言えるけど実はビタミンCは所詮ビタミンC、安定性を保つ為に糖を結合させたけど分解酵素は十分ではないんだよね」ということではないでしょうか。
現に、高機能化粧品の部門では、資生堂さんはアルブチンやトキサムネ酸、コーセーさんはコウジ酸、ソフィーナさんはカモミラET…等、看板美白成分を抱えており、実際アスコルビン酸グルコシドはサブ的存在(サポート的?)で配合されているように記憶します。
とはいえ、これらの新成分はビタミンと比較してコストも高いですからドラッグストア販売の1000円~2000円クラスの品ではまだあまりお目にかかれない気がします(ドラッグコスメに詳しくないので定かではありません)
よってドラッグ販売品では、これからもビタミンC誘導体配合化粧水は主力でいくことになろうかと思います。
効果があるかないかはお肌次第ですし(医薬品ではありませんから劇的効果はありませんし)、人間の皮膚内に分解酵素が全く無いという訳ではないでしょうからアスコルビン酸が全く無駄だとも思いません。
少なくとも厚生労働省では有用性、安全性ともに認められた成分ですから。
ただ残念な事を言えば千円の化粧水にアスコルビン酸を使う価値があるかないかを真剣に悩む程アスコルビン酸は厚配合されていませんから、美白作用もそれなり。気休め程度に考え保湿に重点をおいて選んだ方が良いかと思います。
因みに同じビタミンCでもグルコシドがダメならリン酸ナトリウム。
実はビタミンCは水溶性の為、経皮吸収されにくいので、浸透の良さで選べば油溶性ビタミンCの方がオススメです。(軟膏タイプの形状のような美白美容液)
パルミチン酸アスコルビル等がそうです。ドラッグストアでもお目にかかれると思いますよ。
メーカー、及び厚生労働省に直接お聞きになってみては?
アスコルビン酸2グルコシドが認可を受けた成分であろうが無かろうが、元々全てのユーザーに効果をもたらすというものではないはずですけど?
研究が進み、「実はこの成分は~」なんて事もそりゃあるでしょう。
先ずそこら辺を理解(了承)しておかないと、理屈っぽいクレーマー扱いされるのがオチですよ。
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